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2014年5月18日日曜日

姉御がいるアルサロでアホをする俺たちを暖かく適当にあしらってくれた。

アルサロにも上品なところと、下品な所があって下品に憧れ、そんな店に足を踏み入れた瞬間から身体の真中あたりが疼きだしてくる。
それを見透かしたように、女給さん達が膝の上にスケスケのお尻を乗せ、前後左右に動かしながら、口を吸いに来たりする。
まったく息を尽く間もない。
ビールも飲ませてくんない。
こちらもここで爆発するのは嫌だから、うにゃうにゃ、適当なことを言ってビールでのどの渇きを癒すが、唇に安もんの紅の残り香が身体の芯を刺激してくるからたまらん、女給さんの薄物をはね上げ突撃して行く。
そんな俺たち若者三銃士がいた。

ははは、でもこんな店には二度と行かなかった。
一度経験すれば十分だった。
それよりも、姉御がいるアルサロでアホをする俺たちを暖かく適当にあしらってくれ、意見も言ってくれるような所が良かった。

こんな事ばかりやっていたのではない。
仕事や、人生、また女性問題で頭を悩ませている時には、親友としんみり語り合ったものだ。

河原町蛸薬師東に入った所に「どん底」というトリスバーのようなものがあった。
ここはカウンターだけで、バーテンダーがカクテル何ぞをシェーカーを小器用に振回して人気を呼んでアベックや女性達が行く様なとこだったと記憶している。

バーテンダーと仲良くなり、いろいろ珍しい洋酒を飲ませてくれた。
アブサン、ウオッカ、テキーラ等強い酒を覚えたのはこの店だった。
強い洋酒をシングルで2、3杯飲んでも気分が悪くなると云う事は無かった。
勿論酔ってはいたが酔いつぶれた事は無かった。

ある時親友と二人クソマジメな話をしながら、勿論真面目と云っても女性の事だけど。

この日はビールで始まった。
たしか、ビールは中瓶で次から次ぎへと瓶が空になった。
バーテンダーもビールを取替えるだけで口を挟む状態にもならない程深刻に俺たちは話続けていた
何の話をしていたのか今では思いだせない。

しかし、バーテンダーが話の途中に割込んで来て言った言葉に唖然となった。

「もうビールが底をつきかけて来てるんで何か他の飲み物を、、、」

ビールの本数は覚えてないが2、3ダースか相当飲んでいたのは間違いない。

では、場所を変えて話そう。
そう決めて外へ出たがまるで酔ってない。
心が冷たく冷えきっていたのを良く覚えている。
若かったな俺たち。

親友だったK君と二人して飲んだ「どん底」という酒場だった。

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